記事: 【重要】金相場のさらなる高騰と、オレフィーチェの価格改定の運用について
【重要】金相場のさらなる高騰と、オレフィーチェの価格改定の運用について
社長の中村です。
いつもオレフィーチェをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
2024年5月24日に「価格改定についての重要なお知らせ」を公開してから、1年半以上の月日が経過いたしました。その間にも、ジュエリーを取り巻く環境は激変を続けております。
オレフィーチェは2024年5月以降価格改定のお知らせをしておりません。
本日は、現在の市場状況と、それに伴うオレフィーチェの価格改定の考え方について改めてご説明させていただきます。
1. 想像を絶する金相場の高騰
2024年5月当時、金相場の急速な高騰により1gあたり約13,000円前後であった国内金価格は、その後も高騰が続き2025年12月現在、ついに23,000円を超える水準にまで達しました。
1年半で約1.7倍という、これまでに類を見ないスピードでの高騰が続いており、ジュエリー製作における地金コストは限界を超えて上昇しております。
2. 「適正価格」を維持するための苦渋の決断
オレフィーチェは、「本物の輝きを、誰もが手に届く価格で」という理念のもと、製品の利益率をある程度低く設定した私たちの考える「適正価格」での販売を続けております。
一般的なジュエリーブランドほど価格に大きな余裕を持たせていないため、1年に一度といった定期的な価格改定では、現在の月単位・週単位で変動するコストを吸収することができません。
3. 価格改定の事前告知を行わない理由
通常、価格改定の際は事前に告知期間を設けるべきではございますが、当店では今後も原則として事前告知なしの「随時改定」を行わせていただきます。
その理由は、「告知を行うこと自体が、深刻な赤字販売を招く恐れがあるため」です。
当店の製品は利益が少なめの価格設定を行っています。金相場が30%、40%と上がった場合すでに利益がほとんどない状態になることも珍しくありません。改定の事前告知によって駆け込み注文が集中し、またその間に金相場の変動があった場合、その時点の地金原価が販売価格を上回っていることも少なくなく、売れば売るほど赤字という、継続が不可能な状態に陥ってしまいます。
健全な店舗運営を維持し、今後も変わらぬクオリティの製品をお届けし続けるためには、次回生産分の入荷や在庫状況に合わせた「予告なしの価格変更」がどうしても避けられない状況です。
お客様へのお願い
お買い物をご検討中のお客様には、多大なるご不便とご不安をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。
「以前検討していた時よりも高くなっている」と感じられる場面があるかと存じますが、それは現在の極端な市場環境において、その製品をその価格で販売できるギリギリまで販売していたこと。私たちがブランドとして存続し、品質を守るための最大限の努力の結果であるとご理解いただけますと幸いです。
これからも、妥協のない品質のジュエリーを、その時々で可能な限りの誠実な価格でお届けできるよう努めてまいります。
何卒、ご理解と変わらぬご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
株式会社オレフィーチェ
代表取締役 中村

