SEASONAL JEWELRY
ピクニックとジュエリーとわたし
「それじゃあ、かんぱーい!」
澄み渡った青い空の下、火照った頬をなでる心地よい春風が吹く公園で、今日は気の合う同僚たちとピクニック。
それぞれおかずやごはんを持ち寄り、日当たりのいい芝生の上で、何を買ってきたの?なんてのんびりと談笑していると、ふわりと、甘くて優しい香りが漂ってきた。
「なんだかすごくいいにおいがする…パン?」
「そう!やきたてのパンがとてもいいにおいだったから、
思わずたくさん買っちゃったの。一緒に食べよう!」
そういって持ってきたかごを開けると、
具だくさんのキッシュに甘い香りのイチゴのデニッシュ、
それに普段は買わないような大きな大きなサンドウィッチまで!
「ピクニックって、外に出てご飯を食べるだけなのに
なんだかすごくわくわくして、特別な雰囲気だよね。」
確かにその通りだね、なんて相槌を打とうとして顔を上げると、耳元のピアスが太陽の光を浴びてきらきらと輝いているのが目に入った。
わたしの視線に気が付いたのか、どうしたの?と問いかける彼女にそのピアス、なんの石なの?なんて不思議な質問をしてしまった。
「このピアス?ダイヤモンドなんだよ。
お日様の下で見ると、いつもよりも輝いてみえて、
すごくきれいなの。最近のお気に入りなんだ!」
話したり、笑ったりするたびに彼女の耳元でちらちら輝きを放ちながら揺れるピアスは、彼女の笑顔を引き立てていて、思わず見入ってしまった。
「またみんなでピクニックしようね!」
そういって太陽のように朗らかに笑う彼女は、
なんだかいつもよりも輝いてみえた。
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